大阪大学
大学院薬学研究科
教授  井上 豪
  • 小間番号:A-02
アカデミック フォーラム
 
発表タイトル: クライオ電顕に用いるEG-Gridの開発
発表内容: MA-Tによるメタン酸化技術を活用してグラフェンに酸素官能基を導入し、化学修飾を行うことによってタンパク質を固定化するクライオ電顕用のEG-Gridを開発した。
口頭発表日時: 12月10日 (金)  14:30 ~ 15:00
口頭発表会場: ACA-1
 
問い合わせ先
担当者・担当部署: 大阪大学大学院薬学研究科 電話番号: 06-6879-8205 E-mail: t_inoue@phs.osaka-u.ac.jp
大学・研究機関URL: https://yakubun.jp/
 
研究内容の概要/特長
 CryoEMを用いたタンパク質の構造解析は僅か数μlの試料で解析可能であり、精製や結晶化が困難なタンパク質の解析に最適である。我々は、21世紀のドリーム反応の1つであるメタンの酸化反応を発見し、グラフェングリッドに適用してクライオ電顕用の有用なツール「EG-grid」を開発した。これによって気液界面による変性問題を回避し、CryoEMによる構造解析でベンチマークとされるタンパク質の高分解能構造解析を短時間で達成した。
従来技術・競合技術との違い
クライオ電顕による構造解析は結晶化が不要であり、精製が困難なサンプルの構造解析には最適の手法である。しかし、氷包埋のプロセスに時間を要し、条件検討に平均で約1カ月程度を必要とする。EG-Gridはタンパク質を共有結合でグラフェン上に固定化でき洗浄できるため、約10分でサンプルの調製が可能であり、構造解析の加速化が期待される。
想定される応用分野
創薬標的タンパク質の構造研究(構造生物学)を基にした創薬科学、抗体やワクチンを開発するためのタンパク質工学や抗体工学に有用
 
発表者プロフィール
1994年 大阪大学大学院工学研究科応用精密化学専攻博士課程修了
1994年 博士号取得(工学,大阪大学)
1994年 大阪大学工学部応用精密化学科 助手
2001-2004 科学技術振興機構さきがけ研究 研究員(兼務)
2002年 大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻 准教授
2008年 大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻 教授
2018年 大阪大学大学院薬学研究科創成薬学専攻 教授
現在、構造生物学を活用した創薬科学、あるいはそれを加速するツールの開発に取り組んでいる。
 
共同出展社
 
 
(敬称略)
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